時間が無い今回の旅。
ここはいいところ。
何も無くて落ち着ける場所だった。
だが、旅というもんはその国を知る行為。
できるだけ多くの土地を周りたい。
だから今日、朝早めにここを出る・・・
荷物を整理して、ホテルで飯を食らう。
昨日、夕飯抜いたのではらぺこだった。
宿の飯を食らったが、腹いっぱいというわけにはいかなかった。
さて、ここはまあ、9時くらいに出ればいいか。
それまでぼけーっとする。
ぼけーっとしている間、ここの宿のオヤジや欧米人と話していた。
ここの宿のオヤジに、ちと疑問に思ったことを話してみた。
「昔、ここに日本軍が来て爆弾落っことしていったのを知ってるか?」
そのオヤジは笑って返す。
「そうだ、お前の国だ」
いや違う違う、俺は韓国人だと言ってもオヤジは「お前の国だ」と笑って返すばかりだった。
まあ、当時は日本の一部だったのでまあ間違っちゃいないがまあいいとしよう。
そういうわけで知っていることは知っているらしい。
欧米人はそんなやり取りをぼーっとしながら見ていた。
まあ、真珠湾の艦隊がこんなところまで来たなんて普通はしらんよなあ・・・
一応捕捉しておくが、まったくこれっぽっちも険悪なムードは無い。
そうして9時になる。
荷物を抱えてチェックアウトした。
「ここが気に入らないのか?」
「いや、俺には時間がたくさん無い。その間、たくさんのスリランカを見たいんだ。」
宿の兄ちゃんはそうかと納得して笑ってさようならと言ってくれた。
そうしてザックを抱えて宿を出た。
宿の隣には、警備のためか何か知らないが兵隊が1個分隊ほどたむろしていた。
別れ際に手を振ってくれた。
皆、笑顔だった。
兵士はいること自体異様なのだが、笑顔を見せる余裕があるというのはいいものだ。
そうして炎天下の中を街めがけて4kmの道を歩く。
昨日はバイタクで来た道だ。
なんで歩くかって?
歩きたいからとしか言いようが無い。
まあ、せっかくここまで来たのにバイタクで通り過ぎるのも勿体無いだろう。
しかし、久しぶりの1時間移動は疲れる。
途中道端の脇で休憩していたら好機の目で見られた・・・
道中ふと見ると、たまに仏教寺院があるのだが、たまに変なのもある。
よく見ると仏像が無くてヒンズー教の神様であるガネーシャがあるのだ。
そう、あの人の顔じゃなくて像の顔したあれだ。
ふとその辺の人に聞いてみた。
「なんでガネーシャがいるんだ?」
「ああ、あれはヒンズーと混ざっちゃってるんだよ」
そんなものらしい・・・・
やっと街に辿り着き、ついでに空港でほとんどやんなかった両替をやって、コロンボ行きのバスに乗り込む。
あれ?もう帰るの?
違う違う。
次の予定地はポロンヌルワ。
仏教遺跡が見れる場所だ。
ポロンヌルワに行くにはコロンボへ戻る途上の所で降ろしてもらい、そこからまた別のバスを手に入れなければならない。
バスは出発し、郊外へと走る。
そしてすれ違いざまに走った車は装甲車だった。
やっぱ・・・内戦中なのだ・・・
ツリンコマリーからポロンヌルワまで直接行く手段はない。
途中で降りてコロンボ〜ポロンヌルワのバスを捕まえなければならない。
まあ、途中列車駅があるからそこまで行けばなんかしら捕まるだろう・・・
と思っていた。
何で?ポロンヌルワに行く道への分岐路でおりりゃあいいじゃねえか。
何でそういう発想になったのか今の私には理解できない。
今思い出してもおかしいと思う。眠かったのだろうか?
そうしてバスの運転手は私の言うとおりにバスを止めてくれた。
そしてバスから降りたそのときに気が付いたのだ。
後の祭りである・・・
おまけに私の愛用の帽子までバスに置き忘れる。
気づいたときにゃバスは出発していた。
慌てて走ったがザックを抱えて速度が出るわけが無い。
やっぱ眠かったのだろうなあ・・・
降りて途方にくれる。
分岐路までロンプラの地図で10kmってとこのようである。
まあ、10kmだったら歩いて2時間。
そんなたいした距離じゃない。
仕方ないので歩くことにした。
あ〜あ、って感じである。
しかし、ここはスリランカだ。
とにかく日差しが強い。
太陽が針の如くに感じる。
これじゃあ日射病は避けれない。
仕方ないので腹のウェストポーチに巻いてたタオルを頭に巻く。
みっともないが日射病になるよりはましである。
途中、雑貨屋があったので寄ってみたら帽子が売られていた。
こりゃいいやと思い、2$を1$50まで下げて一つ買う。
そういやスリランカに着いた時、一つ思ったのだがここの帽子には必ずつばの上に編み紐がある。
ちょうど学生帽の紐みたいな感じについている。
ちょっとしたおしゃれなのだが結構私は好きなのである。
思えばこれ以降、こういう帽子を見たことが無い。
スリランカオリジナルなのだろうか。
買ったのは真っ黒な柄の無い帽子だが、紐がついてるだけでなんか違うものである。
だが、その気に入った帽子もベネズエラはエンジェルフォールの麓で無くしてしまった・・・・・・
そうして日射病の危険性も減り、気を取り直してザックを担ぎ炎天下の道を歩く。
そして、20分くらいたっただろうか?
思ったより車通りがない幹線道路を西進していると、後ろからトラックが来る。
どうせ通り過ぎるだけだろうと思ったのだが、そのトラックは私の脇で止まる。
なんだ?と思って運転手の方を向くと、「どこに行くんだ!」と尋ねられた。
「いや、ポロンヌルワに行くんだが。」
と返すと、運転手は驚く。
まあ、そりゃそうだろう。
こんな何もないところで一人外人が歩いてたと思ったらポロンヌルワに行くってんだから。
「乗れ乗れ!いいから!」
運転手は私に手招きして私に乗れと薦める。
ありゃあ、この国の人々は頼みもせんのに乗せてくれるのか。
あとで金でも請求されるんだろうか?
ちょっと驚いたものだ。
できればポロンヌルワの観光はすばやく終わらせたい。
ようするにできるだけ今日中で終わらせたかった。
時間が短縮できるのだったらこしたことはない。
バクシーシといってもたいした額にはならないだろう。
ありがとうとトラックに乗り込む。
見れば先に先客がいた。
お坊さんだった。
きっと運転手は敬虔な仏教徒なのだろうか。
坊さんは真中に移動し、私は左側に乗ることになった。
道中色々聞かれる。
どっから来たんだ?
何しに来たんだこんな所まで。
ありきたりの会話が交わされる。
坊さんはいつでもニコニコしていた。
しかし、トラックはどこの国でも飛ばさないものだ。
バスにバンバン追い抜かされる。
普段と逆の体験をするのは早々無いだろう・・・
ドロロロロロとトラック特有の音をたてながら30分。
トラックはポロンヌルワへの分岐点で止まり、私を降ろしてくれた。
「ここでバスを捕まえるといい」
運転手と坊さんにありがとう、と握手して別れる。
金銭どうのは皆無だ。
バクシーシというのは一体何なんだろう、なぜできたんだと思わされたものだ。
ポロンヌルワへのバスはすぐ捕まった。
そうしてツリンコマリーを出て4時間、やっとこのことでポロンヌルワに到着。
とりあえず宿を探す。
しかし暑い・・・・・・
だからとっとと宿の客引きに捕まった。
普通は私は自分の足で探す性質なのだが、もう暑いのだ。
とりあえず安宿を確保。
それはいいが、客引きは遺跡までのガイドをやるという。
さっきも言ったができれば観光は今日中に終わらせたい。
考えれば考えるほど時間が無い。
まともに動ける時間はあと4日しかないのだ。
あせっていた。
金額を聞いてみたが、まあ妥当な値段だったのでOKする。
カンディなどで旅行代理店などで料金を見たが、まあそれより安かったのでまあそんなものだったのだろう。
しかし、入園料15$は閉口したが・・・(ぼったくりじゃなくて公園への本当の入園料)
だがまあ払っただけ価値のある公園だとは言っておこう。
<神の代理人達>
<神々の守護者達>



まあ、写真ばかりをづらづらと並べてしまったが、こんな感じである。
なかなかに神々しい。
そして無事見物も終え、街に帰る。
ガイドは飯屋も準備してくれ、ぼったくる気満々で値段を提示したが、
あからさまに嫌そうな顔で「俺はそんな金ねえ」というと、あっさり妥当な値段に下がった。
中々素直なやつである。
そうして丸一日移動し疲れた私だが、こういうときに限って体が火照る。
肉体労働明けで筋肉に熱が燈りっ放しのような状態だ。
しょうがないので散歩し、ついでに酒屋でも探そうかと思ったら、地元の少年に注意された。
治安がやばかったらしい・・・
始め現地語でまくし立てられるので全然判らんかったが
「ヤクーザ、ヤクーザ」
と言われ、ああなるほどと相成ったのである。
しょうがない、おとなしく寝るしかない。
明日の行動だけ決めて寝よう。
とりあえず私は列車に乗りたいのでスリランカ第2の都市カンディまで列車で行くことに決める。
うーむ、明日一日移動だなこりゃ・・・
ロンプラを見ていると、高原地帯ヌワラエリヤまでの道中が茶畑で中々見ごたえがありそうとのこと。
んじゃカンディの後はヌワラエリヤと。
あとは、某マスターのご推薦の海岸地帯ヒカドゥワだ。
そうすると・・・
俺この旅行中ほとんど移動するらしい・・・
まあある意味俺らしい旅だが、なんだかなあという感じだ。
ああやれやれ。
とりあえず決まったからいいや。
お休みとやっと眠りにつくのである。